Plexでプロキシを有効にしてメタデータへのアクセスは改善したのに、リモートアクセスがおかしくなったら、まず振り分けルールを確認してみよう。ただし「リモートアクセスの不具合はすべてプロキシが原因」というわけではない。
まず3つの接続を切り分ける
Plexサーバーがポスターやメタデータを取りに行くのは外向きの通信。サーバーがPlexサービスに接続情報を登録するのも外向きの通信だ。一方、リモートのクライアントが自宅のPlexにつなぐときは、実際に到達できる内向きの経路が必要になる。

説明図:Plex:外向きリクエストとリモート内向きは別の道
プロキシを使うと、外部から見える出口アドレスが変わったり、登録や検出に別の経路が使われたりすることがある。これはあくまで調査の切り口のひとつで、原因だと確定したわけではない。
順番に確認する
まずLAN内のクライアントからPlexに直接アクセスできるか確かめる。次に、ルーターのグローバルアドレスが本当に外部から接続できるものか確認しよう。二重NATやCGNATは、振り分けルールを変えるだけでは解決しない。
ポートを手動でマッピングする場合は、ルーターの指定した外部TCPポートをPlexホストのTCP 32400に転送し、Plexのリモートアクセス設定にその外部ポートを入力する。「外部ポートも必ず32400でなければならない」と決めつけないこと。ホストのファイアウォールや宛先アドレスが変わっていないかも確認する。
スマホのモバイル回線など、本当に外部のネットワークから試そう。LAN内だけでループバックアクセスを試すのは避ける。管理画面が一瞬緑になっただけで、すべてのクライアントの経路が正常とは言えない。
プロキシとDNSも確認する
今のポリシーをバックアップしておき、Plexの登録や検出に関するリクエストが実際にどの経路を通っているか調べる。調整が必要なら、関連が確認できたドメインやデバイスのポリシーだけを変えて、プロキシのオンとオフで挙動を比べる。
*.amazonaws.comを丸ごと直結にするのは範囲が広すぎて、デフォルトのルールには向かない。Plexのメタデータ用ドメインをすべて同じ出口に固定すればリモートの問題が全部直る、というのもおすすめしない。
セキュア接続はDNSリバインディング保護の影響を受けることもある。Plex公式のセキュア接続の説明ではplex.directの扱いが示されている。リバインディング保護を丸ごと切るのではなく、使っているDNSサービスでこのドメイン向けの例外を設定しよう。
ポートの到達性と再生権限は別物
ネットワークがつながっていても、今の製品ルールでアカウントがリモート再生できるとは限らない。Plex PassやRemote Watch Passなど、適用条件も確認する。まず接続失敗なのか、Relay経由なのか、再生権限のメッセージなのかを見分けてから、それぞれの対処法を探そう。
調査資料にPlex Tokenが出てくる場合、tokenを含む完全なURLをコメントやスクリーンショット、公開ログに貼らないこと。調べるときはURL内の認証情報を隠す。
参考:リモートアクセスのトラブルシューティング、セキュア接続とDNS。この記事は公式説明に沿って修正したもので、あなたのルーターやプロキシ、Plexサービスには手を加えていない。